山形県におけるCOPD医療の地域医療連携

山形県内医療施設先生へ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は主に長期にわたる喫煙によって肺胞破壊と気道のリモデリングが生じるために発症する疾患です。疫学調査によると日本の40歳以上の成人の約9%が当疾患に罹患していると考えられ、500万人以上の患者がいると見積もられておりますが、実際に診断治療がなされているのは、20万人と言われております。すなわち480万人近くが放置されております。
問題は診断の遅れであります。早期発見は胸部エックス線でのほぼ不可能であり、積極的な肺機能検査が必要です。患者は少々の症状では来院しないので、普段通院していない場合には病期がかなり進行してから受診される場合がほとんどです。また通院中の患者であっても画像からの早期発見が困難なため、診断された時にはすでに病期が進んでしまっていることがかなりあります。
すなわち山形県から重症COPD患者を減らすには、何といっても早期にCOPD患者を発見し、肺機能の低下がなるべく進まないように先手を打って行くことが大切と考えております。そのためには病診連携を行い、積極的に患者を掘り起こして、肺機能低下抑制にエビデンスがあると思われる禁煙・吸入療法を主体とした薬物療法を早期に導入してゆくことが必要ではないでしょうか。
COPDの早期診断には肺機能検査が必須ですが、診療所の先生方には時間的な制約や診療経験上も問題もあり、なかなかそこまで手を回せないという話もよく伺います。

そこで、診療所の先生方には下記のホームページから、COPDポピュレーションスクリーナー(COPD-PS)を使用することをお勧めします。

http://www.spinet.jp/pdf/copd_ps.pdf

 

COPD-PSにてCOPDを疑った患者がいらっしゃいましたら、一度山形大学第一内科COPD外来にご紹介いただければ幸いです。もちろん、すでにCOPDと御診断の患者の紹介も大歓迎です。とくに下記のCOPD assessment test (CAT)にて10点以上の点数も患者は是非ご紹介してください。

http://www.catestonline.org/english/index_Japan.htm

 

ご紹介をいただいた患者に対しては、現時点での肺機能の評価をさせていただき、治療方針を専門的な立場からお示しいたします。さらに定期的な肺機能のフォローを行い、適時治療方針を見直してまいります。もちろん定期的な処方はかかりつけの先生にお願いすることになります。何卒よろしくお願いします。

 

山形大学医学部附属病院第一内科
柴田陽光

 

調剤薬局の皆様へ

先日山形県薬剤師会のホームページから御案内いたしましたように、吸入指導のより良き病薬連携のため県内呼吸器内科医を中心に『やまがた医療連携吸入指導依頼票』を導入しております。詳細につきましては下のPDFファイルをご参照ください。

様々なデバイスの吸入指導手順に関しましては、群馬県薬剤師会様のご理解ご協力のもと、その手順に従い運用させていただいておりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

注意:依頼票を医療機関にFAXするだけでは服薬情報等提供料は算定できません。服薬情報等提供料に係わる情報提供書(様式1)を医療機関に送る必要がありますのでご注意ください。情報提供書(様式1)は下のPDFファイルでダウンロードできます。

 

群馬県薬剤師会ホームページ

http://www.gunyaku.or.jp/gunyaku/kyunyu/

 

平成28年4月27日

山形大学医学部附属病院第一内科

柴田陽光

導入にあったて.pdf
PDFファイル 93.5 KB
薬学管理料について(2016年4月).pdf
PDFファイル 251.6 KB
やまがた医療連携吸入指導依頼票 20160401改訂.xls
Microsoft Excel 268.5 KB
服薬情報等提供料に係る情報提供書.pdf
PDFファイル 170.6 KB
プロセスフロー・流れ・吸入手順書 version2.pdf
PDFファイル 1.1 MB

吸入療法アカデミーやまがたについて

認定吸入指導薬剤師と吸入指導ナビゲーターの育成を行っております。詳しくはHPで