循環器グループ 有本貴範

2010年6月。
Cardiovascular Center, University of Michiganに短期留学する機会を頂きました。
昨年まで筑波大学に国内留学していた自分にとって、海外で勉強できる時間を頂けるなんて夢のまた夢の話でした。

大学があるAnn Arborは、デトロイトから車で40分くらい西にあり、6月は、温暖で21時でも明るいです。
晴天の高い空と大きい雲、黄緑の木々と広大な芝生が印象的でした。
日本のように治安が良く、市バスで病院に通っていました。週末にはランニングで汗を流しました。

滞在中はFellowの勉強会に参加し、計37件のカテーテルアブレーションを見学できました。
殆どが困難例であり、どこまで根治を目指すべきか、引き際はどこか…を意識して参加しました。
今後も治療法が発展していくと思われる慢性心房細動、非典型的な心房頻拍、心室頻拍の最前線治療を目の当たりにできたことは非常に大きい糧となりました。
不運にも合併症や不成功で終わった場面も経験することができました。

多国籍の留学生とW杯サッカーや、政治、歴史について話しもでき、「Japan」を客観的に見ることができたことも大きい宝です。
また、手術における日本人の緻密さ、丁寧さも改めて実感できました。間違いなく、日本は世界に誇れる国です。

自分の力を過信せず、筑波大学で学んだ日本の最先端の技術と、ここで目の当たりにした世界の最先端の技術を融合させて、山形の不整脈治療に役立てていきます。
これからも患者さんの安全を第一に、治療・教育レベルの向上のため自分の経験を生かして行きたいと思います。

大きいチャンスを与えてくださった久保田教授、Morady教授に紹介して下さった筑波大学の夛田先生、第一内科の先生方に心から感謝いたします。
たくさんの出会いがありました。横川先生を始め、スタッフの皆さんには、とても親切にして頂きました(別れ際は目頭が熱くなりました)。

単身で勉強に行くに当たり、サポートしてくれた両親、寂しいのを我慢した子供たち、僕のわがままを聞いて、家庭を支えてくれた妻に心から感謝します。