循環器グループ 宮下 武彦

『榊原記念病院』
 久保田教授・竹石助教授の御高配により、2006年4月から半年間の臨床研修へ行ってきました。研修先は『財団法人 日本心臓血圧研究振興会 附属榊原記念病院』。1977年に循環器専門病院として新宿に設立され、2003年12月に現在の府中市に移転しました。病床数320床、敷地面積2万㎡、建設面積7000㎡、手術室4室、CCU12床、ICU16床、準CCU18床を有し、地域支援型循環器専門病院として24時間フル稼働の緊急受け入れ態勢を整えています。

 なぜPCIを勉強したい僕がここを研修先に選んだのか?と思う方も多いかもしれません。その理由は三つあります。まず一つ目は、治療方針です。PCIを多くやっている施設はその適応をどんどん拡大しており、本来外科へ回すべき症例にも手を出しがちですが、榊原記念病院はオペに回すべき症例は回しながらもPCI症例を増やしているという実績があったからです(2005年:CAG 3026件、PCI 660件)。二つ目は外科にも実績があることです。どちらかというと外科の方が全国的には有名かもしれません。開胸オペ件数では日本のトップ10に入っており、バイパス手術の技術は素晴らしいものがあります(2005年:開心術 669件、CABG 300件)。また、僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術も名が通っています。三つ目はスタッフの一人に竹石助教授の山形大学時代の同期の方がいらっしゃったことです。また、自分としても卒業してから10年目という節目であり、新しい道を開拓したいという意味もありました。

 榊原記念病院には専修医(通常は3~6年目の医師)が30人近くおり、10年目とはいえ特別扱いされることなく、その中の一人として研修してまいりました。研修の内容は、4月は病院の全体を把握する意味もあって、核医学検査・coronary CT・心臓MRI・心エコー・心臓リハビリテーションに関わった仕事をし、5月はCCU張り付きで管理を行い、そして6月から心臓カテーテル検査室専属で研修をさせて頂きました。スタッフの方達だけでなく、コメディカルの方達も含めて心カテに対するプロ意識が高く、厳しい御意見を頂くことで改めて一から再勉強できた気がします。短い期間でしたが、CAG 350件、PCI 72件を経験させて頂きました。山形大学では行っていないRotablatorやDCA等も積極的に行っており、シースレスカテや5 in 6テクニックを用いたPCIも体験することができました。辛いことも多々ありましたが、心カテの奥深さ・楽しさを再認識できた気がします。これまでに経験したことのないほど心カテ漬けの毎日を過ごすことができ、非常に満足のいく研修であったと思います。今後、大学に帰って同じことができるかというと難しいと思いますが、少しでも貢献できればと考えています。

 今回の研修で得たものの中にはカテーテルに関する技術はもちろんですが、それ以上といってもいいくらいの財産があります。それは多くの仲間・上司の方と人としてのつながりが持てたことです。住吉先生をはじめとして浅野先生・桃原先生・三須先生といったspecialistの方たちとPCIについて議論を交わせたことは非常にプラスであったと思うし、また今後も悩んだ際には相談させて頂けるよう、つながりを大切にしていきたいと思います。可能であれば僕に続く後輩を送り出してあげたいと考えています。希望のある方は御相談ください。

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榊原記念病院全景

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専修医達と

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CCU室長(桃原先生:左)
カテチーフ(浅野先生:右)
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山形大学卒業生
(井口先生:左2人目
太田先生:左)

山東卒業生
(瀧井先生:右)

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フットサル愛好者の集い
(みんな病院関係者です!)