教授挨拶

 山形大学医学部は、地域医療の質の向上を目的として1973年に設立されました。内科学第一講座は、循環器・呼吸器・腎臓・膠原病に関する、教育・臨床・研究を行っています。2017年に、第5代教授として、渡辺昌文が着任いたしました。

 

 当講座は、附属病院では第一内科として、循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、弁膜症、高血圧など)、呼吸器疾患(肺癌、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、肺炎など)、腎疾患(腎炎、腎不全など)及び膠原病(関節リウマチなど)と、幅広く内科疾患の診療に取り組んでいます。循環器内科は心臓血管外科と「循環器病センター」を、呼吸器内科は呼吸器外科と「呼吸器病センター」を、それぞれ混合病棟として運営しており、内科と外科のスムーズな連携を可能にし、患者さん中心の高度な医療を提供しています。山形県内外の主要関連病院では、多くの同門医師が専門医として活躍しており、相互に連携しながら、地域医療に貢献しています。

 

   近年、心不全患者の増加と重症化(心不全パンデミック)が懸念されています。心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。増加する高齢者が心不全になりやすいことが大きな原因です。心不全患者の予後は、進行胃がんの予後と同じくらいという報告もあり、心不全対策は至上命題です。心不全の治療には、人工心臓・心移植と言った高度医療も重要ですが、これらの治療対象となる患者は限られています。多くの心不全患者にとっては、薬物治療・リハビリ・生活指導、心不全に影響する各種内科疾患の治療といった地域に密着した診療が必要であり、高度急性期から在宅診療までを含む地域診療システムが重要となります。こういった診療システムは、心不全以外の多くの疾患の診療でも重要であり、当講座の目指す医療の骨格です。患者さんには、安心して、当科の診療を受けていただきたいと思います。

 

   現代の医師は、専門領域の臨床能力を高めるとともに、内科領域の幅広くかつ最新の知識と技能の修得も必要となります。当講座では、各医局員は、循環器、呼吸器及び腎・膠原病のいずれかの診療グループに所属し専門的な診療、教育、研究活動をする一方、教室全体として、回診、症例検討会、リサーチカンファ等を開催し、内科診療能力の養成に努めています。また、コホート研究などの臨床研究や、モデル動物を用いた基礎研究を通して、医学を学び、医学への貢献も目指しています。当講座では、熱意ある医師の参加をお待ちしています。ご興味のある医学生や研修医の皆さんは、いつでもご連絡ください。

 


名前:渡辺 昌文 (Watanabe Masafumi)

卒業年:平成元年
役職:主任教授
出身地:東京都
専門領域:循環器内科

趣味:歴史・紀行、バレーボール、相撲、将棋、落語

   たまにキャッチボール