症状・疾患説明

次のような症状の方は腎・膠原病外来へ

検診での尿異常(尿潜血、尿蛋白)
  腎炎が潜んでいる可能性があります。

尿が泡立つ(なかなか消えない)
 いくつか原因が考えられますが、その一つに尿蛋白が多量に出ている場合があります。

尿の色がおかしい(真っ赤な尿が出たなど)
 赤い尿が出たときは本物の血尿の場合もありますが、血尿ではない場合もあります。また血尿であったとしても腎臓由来の場合と、それ以外が原因(主として泌尿器科領域の疾患)の場合があります。

むくみ
 むくみの原因には様々ありますが、腎臓が原因となっている場合があります。

関節が腫れて痛む/冷たいところに手をつけると指の色が真っ白になる(レイノー現象)
 リウマチやその他の膠原病では関節が腫れて痛みます。
 また膠原病ではしばしばレイノー現象が見られます。

 

腎臓病について

腎臓の病気 (腎炎・腎症)とは・・・
 代表的なものとして腎炎があります。腎炎は単一の病気ではなく、腎臓に炎症を起こす様々な病気をまとめて腎炎と呼んでいます。腎炎の種類は腎臓の中でもどこが傷害されるかによって大まかに分けられます。糸球体が傷害される糸球体腎炎、尿細管や間質が炎症の主座となる尿細管間質性腎炎などです。

 一般の方で頻度が多いのは糸球体腎炎、中でも比較的ゆっくり進行するタイプの慢性糸球体腎炎です。この慢性糸球体腎炎も一つの病気ではなく、多くの種類があります。IgA腎症、微小変化群、膜性腎症、巣状糸球体硬化症などが含まれます。
 腎臓の病気にはこれ以外にも全身の病気、例えば糖尿病、高血圧、痛風、膠原病などによって腎臓が傷害されるものもあります。

 このように非常にたくさんの病気があり、それぞれ病状も違えば、治療法も異なります。このため腎臓病が疑われた際には腎生検を施行してどのタイプの腎臓病なのかを調べる必要があります。

 腎臓病は長く付き合って行かなければならない病気が多いのですが、中には早期にしっかり治療することによって完治が期待できる病気(IgA腎症など)もあります。「気づいたときには手遅れ」ということにならないよう、検診の尿検査で異常を指摘された方は決して放置することなく、詳しい検査を受けられることをお勧めします。

 

腎不全とは

 腎不全とは一般に腎臓の働きが、正常の30%以下に低下し、老廃物や余分な水分が排泄できず体内に貯まってしまう状態をいいます。腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があります。

急性腎不全
 大けがや何らかの原因で急に腎臓に血液が回らなくなるような状態になったときなどに、数時間から数日のうちに腎不全になる場合です。早期に原因を取り除くことによって、腎機能が回復する可能性があります。

慢性腎不全
 数ヶ月から数年の単位で徐々に腎臓の働きが悪くなるものです。一度低下した腎機能(壊れた腎臓)は回復しません。進行すると透析療法が必要になります。
慢性腎不全の原因で頻度の多いものは、(1)糖尿病が原因の糖尿病性腎症、(2)腎臓に慢性的な炎症が起きる慢性糸球体腎炎、(3)腎硬化症等です。特に糖尿病性腎症は進行も早く早期からしっかりとした治療が必要になります

腎不全の症状は?
 腎不全は初期には無症状のことが多く、かなり進行して初めて以下にあげたような症状が現れてきます。
  消化器の症状… 食欲低下、吐き気、口臭
  精神・神経の症状… 記憶力・思考力の低下、イライラする、不眠、足がむずむずする
  貧血症状… 動悸、息切れ、めまい
  皮膚の症状… 皮膚が黒くなる、かゆみ
  呼吸器の症状… 呼吸困難(肺うっ血、肺水腫)
  その他… 感染症を起こしやすい、出血しやすい
  水分が貯まることにより… 高血圧、むくみ、呼吸困難
  電解質のバランスが崩れる… カリウム値の上昇により不整脈、心停止

 

膠原病とは

 「免疫の異常」で多くの臓器が障害される全身性炎症性疾患です。免疫とは外敵(菌やウイルスなど)から自分の体を守るため、自然に備わった防御システムのことです。正常では自分と外敵を識別して、自分の組織に対して攻撃することはありませんが、このシステムに異常が生じると、正しい識別判断が出来ず、自分の組織を攻撃する抗体を作らせてしまいます。

 膠原病の代表的な疾患として、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、混合性結合組織病、成人発症スティル病、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群、血管炎症候群などがあります。

 残念ながら膠原病の原因は良くわかっていません。しかし近年、免疫学的検査の進歩により比較的早期の診断が可能となりました。また治療薬の適切な投与により病気も良くコントロールされるようになってきました。さらにはここ数年、新たな治療薬、治療法が次々と開発され目覚しい発展を見せている分野でもあります。我々はこのような新しい治療にも積極的に取り組んでいます。